■しまなみ海道夫婦ライド(2日目)
宿に車と自転車を置いたまま、徒歩で大山祇(おおやまずみ)神社にお詣りしました。大きな石の鳥居をくぐると、楠の巨木が迎えてくれます。桜の花はまだ咲き初めですが、満開になると見事でしょう。昨日はちょっとハードなサイクリングになったので、今日はのんびりとポタリングにしました。道の駅「多々羅しまなみ公園」に車をデポして、北に向かいます。
多々羅大橋はしまなみ海道の橋の中でも指折りの美しさです。多々羅大橋には橋梁を吊る2本の塔がありますが、塔の下では「鳴き龍」という現象が体験できます。車で渡る人は体験できないものなので、是非自転車を停めて体験してください。
生口島を時計回りに周回しました。まず平山郁夫美術館と耕三寺に立ち寄りました。平山郁夫画伯の風景画は大好きです。殊に京都や奈良の風景がいいです。耕三寺は開祖の母を想う気持ちは分かりますが、日光東照宮、石山寺多宝塔、法隆寺夢殿などの模倣は好きになれません。お昼を日本料理「まきの」で海鮮丼と鯛飯を食べましたが、ゆっくりと会席料理を食べてみたいと思わせるおいしいものでした。
時間がなくて因島に渡るのを断念し、南海岸を快調に走ります。大島と違って生口島は海岸線が真っ平らで助かりました。あまりに快調だったので生口島南IC近くの「シトラスパーク瀬戸田」に立ち寄ってみようと思ったのが、昨日に続いての運の尽きでした。国道からシトラスパークまでの道が、いったん上ってから下るという自転車にとって意地悪な道でした。「おそらくパークからそのまま国道へ下る道があるよ。着いたら係員に聞いてみよう」ととにかく進むことにしました。
シトラスパーク瀬戸田に着いてみると、来場者がそこそこいるのに係員の姿が全く見えません。柑橘類を栽培している「シトラスパビリオン」ではボタンを押すと音声ガイドが流れるだけ、香りを体験できる「香りの館」ではボタンを押すとノズルから香りが漂うだけ、「インフォメーションセンター」にはポスターとパンフレットが置いてあるだけ、レストラン「食の館」は閉鎖。何じゃこりゃ‘パラダイス’じゃないか。幸い駐車場側の売店に人がいて直接下る道の存在を聞くことができてホッとしました。今日もまた妻の不興を買ってしまいました。
多々羅大橋を再び渡り、道の駅「多々羅しまなみ公園」に戻ってくるともう午後5時前になっていました。閉店間際にあわてておみやげを買いました。大三島ICから西瀬戸尾道ICまで走って高速料金上限1,000円の恩恵に与り、山陽自動車道の渋滞にかかる手前の倉敷ICで降りて帰りました。久しぶりにゆったりした休日を過ごすことができました。
より大きな地図で 大三島〜生口島〜大三島 を表示