■「ポジション」は楽に走るための必要条件だけど、十分条件じゃない
よいフォームを得るためには、よいポジションが必要です。よいポジションとはどんなポジションでしょうか?雑誌の特集を読むと、サドル高(クランク軸の中心からサドルの上面までの長さ)の求め方でさえ、いろいろ。股下×fってのはどれも同じなんだけど、fの値が異なります。ある本は0.875と書いてあるし、別の本では0.885、0.893ってのもあります。
私の場合、股下76cmなので、66.5〜67.9cmとなり、1.4cmも幅があります。1.4cmってけっこう大きいよ。
結局、試行錯誤の結果、私の場合はこんな考え方でポジションを決めたようです。
# 自分で決めておいて「ようです」ってのは何ですが、決めた後で理由を考えたので...(汗)
■サドル
股下×0.875にしたがってサドル高を66.5cmにセットしました。サドルの前後はおおよそセンターにして、ハンドルクランプとサドル先端の長さが49.5cmとしました。このときサドル地上高91.5cmとなりました。■ハンドル
ステムを高めにセットして、ハンドル地上高(地上からハンドルクランプの中心までの高さ)が90cmとなりました。サドルより1.5cm低いポジションとなります。■試走してみました
「サドルが低い」と感じましたので、5mmずつ上げてみました。1cm上げたところでいい感じになったのですが、今度はハンドルが高いのが気になりました。ステムを1cm下げました。これでハンドルはいい感じ。もう少し走ってみましょう。
■10km走ると背中が痛くなりました
以前の経験から背中が痛いときはサドルが高すぎるので、1mmずつ下げてみます。3mm下げたところで痛くなくなったようなので、これでひとまず固定しました。■通勤30kmの攻防
この後、片道30kmを自転車通勤しながらサドル上下、前後の調整を試行錯誤することになります。だいたい20数kmの地点で体のどこかが痛み出すので、サドルの位置を2mm単位で動かしてみては、次の片道で結果を出すという作業が続きました。痛いところと調整方法の関係はだいたい次のとおり。
- 背中が痛い→サドル高さを下げる
- ふくらはぎが痛い→サドル高さを上げる
- 腰が痛い→サドルを前に移動する
- 太ももの内側が痛い→サドルを後ろに移動する